わたくしは空冷VWが好きだ。
古くも斬新なフォルム。バタバタ音を立てて回るエンジン。それぞれの個性が調和する色・外観。
皆で集っても、1台たりともかぶらない。
もともとエンジン・タイヤに関してはバイクから入ったものでして、初めて免許を取って乗った原チャリ。手首を捻ればどこまでも自分の意思で行く事が出来果てしなく自由を手に入れた気がした。ふとミラー越しに自分を見ると、気持ち悪いくらいニヤけてしまっている。
それと同じことが、空冷VWに乗っても感じれたのでした。乗って幸せになれる車はそうそう無い。
のんびり走っても、かっとんでも絵になる。
仲間も良い。皆個性的。車というものはパーソナリティだと思う。個々の意識、願望、過去、未来が表にでる。
2年前、退職金で念願のビートルを買った友人の父。いつも自慢のパイプでタバコを吸うヘビースモーカー。仕事を引退して大好きな車を手に入れたその父は、まるで少年のような笑顔でいつも御来店。部品談義や、カスタム談義。父と子の世代の差など微塵にも感じさせず、楽しい時間を一緒にできて光栄でした。
「今日は道東まで行ってきた。」 「先週は函館までドライブ」 本当に長い距離を平気でドライブして、空冷VWでも全然大丈夫 を立証してくれる名ドライバー。イベントにも奥さんを乗せてニコニコ笑顔で来ていました。
先日急遽病気で永い眠りについてしまい未だに実感すらわかず、正直半分信じていませんが・・・。短い時間でも、それは永遠に良い時間として残る楽しい瞬間を一緒に過ごせたことをとても感謝しています。
だから空冷はやめられない。


